PLC (電力線通信)

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電力線通信では部屋のどこにでもあるコンセントに通信用アダプタをつなげば、インターネットに接続することができます。PLC(Power Line Communications)、高速電力線通信は次世代の家庭内通信手段の一つとも言われます。電力線インターネットの手法説明や最近の動向、専用機器の紹介をしています。

PLC (電力線通信)基礎知識

PLCって何?

PLCとは、「Power Line Communications」の頭文字をとった言葉で、日本語では電力線通信や電力線データ通信、電力線搬送通信などと呼ばれています。これは、各家庭にひかれている電力線を使ってインターネットに接続する技術です。

PLCの歴史は、2001年「e-Japan重点計画(IT戦略本部)」で、「電力線搬送通信設備に使用する周波数帯域の拡大の検討」が提言されたことに始まります。その後、2006年には総務省の情報通信審議会情報通信技術分科会CISPR委員会(国際無線障害特別委員会)および高速電力線搬送通信設備小委員会にて審議が開始され、2006年末にはpanasonicなどから、初めてPLC機器が発売されました。
plc

【参考リンク】
電線で高速ネット通信
PLC(高速電力線通信) Panasonic製品情報

PLCの仕組み


そもそも電力線経由で、どうやったらインターネットにつながるのでしょう?実は、電力会社の配電網は、電気信号に変えた情報も送ることができるのです。
電力の波は、関東では50Hz、関西では60Hzで送られます。一秒間に50個と60個の山となっている電力の波は、信号としては変化が遅くて大きく、一方、映像や音声などの情報は、非常に早くて小さい波で送られています。速さも大きさく異なるこうした2つの波をいっしょにして送る技術がPLC、高速電力線通信技術なのです。原理的には、アナログ加入者線に、高い周波数帯域のデータ信号を一緒に送るADSLと似ています。

PLCの場合、出力端子は一般家庭ならどの部屋にも存在するであろうコンセントです。このコンセントにPLCモデムを接続します。モデムのそばに接続するパソコンを設置すれば、わずらわしいケーブルなしで家庭内LANを構築することができるのです。
PLCは家庭内LANとしての利用が中心になると考えられていますが、東京電力ではオフィスでの利用を想定した高速PLC(高速電力線搬送通信)の実証試験も行っています。

【参考リンク】
PLCの原理と利点 高速電力線通信推進協議会
東京電力 プレスリリース

PLCのデメリットは?


いいことづくめのように思えるPLCにも、まだまだ課題はあります。
・漏洩電磁波
もともと高周波によるデータ通信を想定していない電力線を使用するため、電力線から漏洩電磁波が発生します。この周波数は短波帯の電波と重なるため、短波ラジオ、アマチュア無線、航空無線などに影響を与える可能性があります。2006年11月にはアマチュア無線家らが、PLC導入に対し行政訴訟を起こしています。
・規格の不統一
PLCは電力線を使用しますが、国によって配電状況が違うため、国際標準規格が策定されていません。日本では、主要メーカーからはHD-PLC規格の製品が発売されているものの、今後の状況の変化や利用ニーズによっては、新たな規格が登場する可能背もあります。その場合、機器の互換性の問題が発生してきます。
・電化製品への影響
既存の電力線をデータ通信に利用するため、家庭内の電化製品と相互に電気ノイズ源となることで影響を及ぼしあう可能性があります。特に電気ノイズを発生させやすい電化製品は、ドライヤー、掃除機、充電器などです。また、PLCで使用する高周波は、医療機器の誤動作の原因とも指摘されています。
PLC導入を考えている方は、こうしたデメリットもしっかりと考える必要がありそうです。

【参考リンク】
高速PLCの事業認可取消を求めてアマチュア無線家など115名が行政訴訟 【INTERNET Watch】
ケーブルは 確かに1本 電力線 しかし規格は 一つにあらず 【ITPro】

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